2008年05月04日

言葉に罪はない−「メタボ」意味が定着



「メタボ」=脂肪肥満


という条件反射が社会的に定着した感がありますが、
メタボリック」という言葉自体に「脂肪」という意味はありません。

me・tab・o・lism ━━ n. 【生物】新陳代謝; 物質(交代).
me・ta・bol・ic 代謝の
(EXCEED 英和辞典)

ためしてガッテン:過去の放送:メタボリック症候群の真実!:2007.4.4 NHK

・メタボリックシンドロームは、単に太っているかどうかではなく、脂肪細胞の質がポイントだったのです。…

・[高血糖・高血圧・高中性脂肪の3つは、単独では]致命的な悪さはしませんが、これらが組み合わさると動脈硬化を引き起こす危険性が一気に高まるのです。

…脂肪細胞は、脂肪分を蓄えておく倉庫の役割以外にこうしたさまざまな善玉ホルモンや悪玉ホルモンを作る“工場”でもあるのです。

食べ過ぎや運動不足が長く続くと、脂肪細胞は脂肪分を蓄え、パンパンになってしまいます。すると工場部分が正常に機能しなくなり、阻害君などの悪玉物質が作られるようになってしまいます。

その結果、高血糖、高血圧、高中性脂肪が引き起こされやすくなるのです。これがまさにメタボリックシンドロームの状態です。

※「メタボリック」とは「代謝」という意味で、「メタボリックシンドローム」の本来の意味は、「エネルギー代謝がうまくいっていない状態」といえます。


・脂肪(悪玉)は、たんなる「塊」ではなく、内分泌をかく乱する
・3つの要因がそろうと危険/その発生の根本に、脂肪の蓄積がある

がポイントですね。

こちらに因果関係のチャートがあります。
生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会 第3回会議 津下委員提出資料:2005.8.26 厚生労働省

・内臓脂肪蓄積 →メタボリックシンドローム
               |
               +→動脈硬化→心血管疾患
               | 
               +→糖尿病

・リスクファクターが3個以上合併した場合の心血管疾患危険率はコントロールの30倍以上→リスクの高い対象者(ハイリスク者)を効率よく抽出し、実効性のある生活習慣病改善支援を行うなどの対策として重要な概念であると考えられる。

・飽食と運動不足による過栄養を原因として内臓脂肪(腹腔内脂肪)が蓄積すると、脂肪細胞よりさまざまな生理活性物質、アディポサイトカインの分泌異常をきたし、糖・脂質代謝異常、高血圧、さらには心血管疾患を惹起する。単に偶然リスクファクターが集まったものではなく、これらの代謝異常の上流に内臓脂肪蓄積を共通の基盤としてもつことが重要である。

言い換えれば、メタボリックシンドロームは体重減量、とくに内臓脂肪減量により確実な予防効果が期待できる症候群であるといえる。…

 また、本症候群の診断基準に採用されている腹囲の測定はセルフモニタリングも可能であり、「腹囲を数センチ減らすことが検査データの改善につながり、脳卒中や心臓病の予防につながる」という考え方は、一般の人にとっても理解しやすいと考えられる。

・肥満を伴わない糖尿病、高血圧、高脂血症などでは遺伝要因等他の要因の影響が大きく、減量指導では改善効果が得られにくい。→保健指導ではなく医療機関で管理するのが適切


■基準の適切性には諸説あり:→Wikipedia


メタボ対策、3人に1人が「実践」:2008.5.3 nikkei net

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防や改善のため、3人に1人が適切な食事や定期的な運動を実践していることが、内閣府が3日付で発表した「食育に関する意識調査」で分かった。メタボについて「言葉の意味までを知っている」という人は87.6%に上り、政府が「食育推進基本計画」で掲げた目標値の80%を突破した。

 調査は2月末から3月上旬までの間、全国の成人男女3000人を対象に実施した。回収率は58.2%。

 食事や運動の実践について、「半年以上継続している」と答えた人は30.3%で、「半年未満だが継続」は3.9%。男性は60歳代と70歳以上、女性は60歳代で4割を超え、高齢層の実践度が高かった。

 「現在していないし、しようとも思わない」は19.8%。40歳以上の腹囲を測定する「メタボ健診」が4月から始まったが、一層の啓発が必要といえそうだ。


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posted by 若葉 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 法改正・動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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