2007年11月17日

民法入門



受験期(初夏)に書店で見かけて立ち読みしたときは、チンプンカンプンでした。

いまよむと「民法の構成に沿って、事例をピックアップして当てはめ」という輪郭がちょっとわかります。

・民法の説明は、同じ内容で、もう少し平易にできるのでは。
(ex.「牽連性」とか:同時履行の抗弁権・危険負担・不能 で十分では?)

・特別法の部分が、ひょっとしたら薄いかも。
(ex.ぱっと見た感じでは「非常時払(労基法25条)」がないような気がしました。もう一度ちゃんと見てみます)

労働現場の例を集めた民法の本、ということで、重宝しそうな一冊です。たぶん草分けかな?

類書がないので比較できないが、社労士の人が参入してきたら、さらにこなれた本が出るかもしれませんね(いまも構成は十分シンプルですが)。
あるいは、法律的な観点から要件を落とさないことを優先する=就業規則のマニュアルとはニーズが違うのかも(「企業の人にわかりやすく説明する」ではない)


■プレップ民法…薄いけど、濃い!

サラッと書いてあるが、実は情報量が多い。

というわけで、行間を埋めるため、もう一冊:



2冊でちょうどかな(「スタートライン債権法」だけでもよいが、「プレップ民法」の順番で追うとショートカットになりそう)

「プレップ民法」…濃いだけに、おもしろい(二重譲渡(対抗問題)の解説がよいそうなので、ちょっと読み込みます)
あと、アマゾンのレビューによると、他人物売買の解説が通説と異なるようです。

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posted by 若葉 at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月15日

民法−はじめに

民法:
 第一編 総則
 第二編 物権
 第三編 債権
  第一章 総則 …総論
  第二章 契約第三章 事務管理第四章 不当利得第五章 不法行為 …各論
 第四編 親族
 第五編 相続

「債権」って、お金の貸し借りだけではないのですね。(一般用語と違う!)
債権総論 と 担保物権(とくに抵当権)が、とりわけややこしいようです。

全体構造や沿革については、こちらが参考になりそう。
民法の学び方:Web法科塾

ちょっと脱線:上記サイトより
「要件事実教育」…民法等の実定法の条文について,その意味を教科書や注釈書に基づいて理解してきたに過ぎない法曹の卵[司法修習生]たちは,ここで,もっと実践的な教育,すなわち,民事裁判においては,何が重要な事実であり,その事実,すなわち,「要件事実」は,原告,被告のうち,どちらが主張・立証しなければならないのかという観点から,訴状の書き方,答弁書の書き方,判決の書き方等について,実例に基づいた徹底した教育を受けることになる。
…即戦力となる人材を養成しているとして高い評価がなされる一方で,概念法学的な「形式論理の機械的操作を習得させる平板な技術的教育に過ぎないとして非難されてもきた」(三井哲夫、1984年)。…先例で用いられた重要な事実の判断基準を事実を見る視点として採用するという英米法的なものの考え方を重視することが大切である。

特定社労士に求められているものと似ているのかな、という気がしました。

とすると、特定社労士試験は、一般法について「条文を理解する」段階を飛ばして、いきなり修習生レベルのことを求めているわけで… かなり乱暴なのかも。(いっぽうで、それをマスターしないと裁判で使える人材にならない、という事情もあるわけですが)

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posted by 若葉 at 06:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

schedule(2007.11-2008.9)

a.2007.11-2008.1 ?

b.20008.2-2008.5 事務指定講習(通信)
  2008.3 年金2級

c.2008.6-7 ?

d.2008.8or9? 事務指定講習(面接)

というわけで:
とうぶん、期限つきの勉強からは開放されます(^^)

a,cの時期(とくに)をどう使うか:

<動く>
・面接
・交流会など

<勉強>
・一般法
・労働法・就業規則など
・年金・DC
・経営


しばらく民法をやってみよう。(今年中に読めるかな?)





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posted by 若葉 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

判例−三菱樹脂事件

社会保険の時間に、割り込み労基法:

●経緯・判決

三菱樹脂事件 最大判s48.12.12:判例検索システム

『私法関係と基本的人権』―三菱樹脂事件:近畿大学大学院
http://dai18ken.at.infoseek.co.jp/kenpou/99/1-mitsubishi.html

「学校又は自治会」欄等への虚偽申告・面接等での虚偽回答を理由に、試用期間満了と共に本採用を拒否

1審:回答が事実に相違…悪意は介在せず→「管理職に不適格」は主観、解雇権の濫用

2審:原告の秘匿し、虚偽の申告をした事実は、原告の政治思想・信条に関する事実→入社試験で申告させることは公序良俗違反、解雇は労基法第3条に違反し無効


最高裁

・憲法の規定は国・公共団体と個人との関係を規律、私人相互の関係を直接規律しない(一方の他方に対する侵害が許容限界超→法が介入し調整)

・憲法は思想・信条の自由と法の下の平等を保護すると同時に、財産権の行使・営業その他広く営業活動の自由をも基本的人権として保障 →企業者は、いかなる者をいかなる条件で雇うか原則として自由に決定可、特定の思想・信条を有する者の雇い入れを拒んでも当然に違法とすることはできない。→採否決定にあたり労働者の思想・信条を調査し関連事項に申告を求めても違法ではない。

・労働基準法三条…雇入れの段階と雇入れ後の段階との間に区別(前者:企業者の自由を広く認める 後者:労働者の既得の地位と利益を重視、一定の限度で企業者の解雇の自由に制約を課すべきであるとする。
本件本採用の拒否…留保解約権の行使=雇入れ後における解雇

・前記留保解約権の行使は、客観的に合理的な理由が存し社会通念上相当として是認されうる場合にのみ許される=採用決定後の調査・試用中の勤務状態等により、当初知ることができ[知ることが期待でき]ない事実を知った+その上の判断が解約権留保の趣旨・目的に徴して客観的に相当であると認められる場合に可。その程度に至らない場合には不可


●憲法−間接適用論

all about 憲法と人権の話、応用編 2004.7.19 辻 雅之
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20040719A/
1ページ目【憲法は私人と私人、つまり個人と企業との間などには適用されない!】
2ページ目【私人と私人の間に憲法を「間接適用」するというウラ技があった!】
3ページ目【憲法に規定されていない「新しい人権」はどう保障しているのか?】

民法 第90条
公ノ秩序又ハ善良ノ風俗ニ反スル事項ヲ目的トスル法律行為ハ無効トス

憲法の人権規定は「公ノ秩序」→民法を使った憲法人権規定の間接適用論は定着し、その後も女子の昇進差別や賃金格差などを定めた就業規定は無効という判断が続く

最近では、民法709条で人権を守ることも憲法の間接適用

民法 第709条[不法行為]
故意又ハ過失ニ因リテ他人ノ権利ヲ侵害シタル者ハ之ニ因リテ生シタル損害ヲ賠償スル責ニ任ス

●労働基準法3条について:

・採用時の差別:男女雇用機会均等法で禁止(5条)

・最近の判例…思想・信条の調査を「違反」:
  関西電力事件 最三小判平7.9.5
  http://kobetsu.jil.go.jp/kobetsu/book/96.html

道幸哲也「職場における人権保障法理の新たな展開」1997.1
…特定の事由に基づく労働条件上の差別は明文の定めによって禁止されているが,それ以外の事由に基づく差別の適否も争われ始めている。
…その点を明確に確認し,一定の判例法理を確立したのが前掲・関西電力事件最判にはかならない。本件では,共産党員やその同調者に対する職場内外での監視活動や職場内における孤立化政策が不法行為に当たるか否かが争われ,最判は次のように判示してその成立を認めた。…「職場における自由な人間関係を形成する自由を不当に侵害するとともに…プライバシーを侵害…」

…労働者に対して,私事を申告,表明させる行為…これは主に採用時に問題になり,…三菱樹脂事件最高裁判決(最大判昭和48・12・12)は,採用希望者の全人格的な評価のために,使用者には広汎な質問が許されるという判断を示している。…
ほか、政党所属の申告を要求可?(東京電力事件 最二小判昭和63.2.5)
 業務命令で始末書等の提出を強制可?(西福岡自動車学校事件 福岡地判平成7.9.20)

労働判例という以前に、憲法判例だったんですね。
というわけで、メモメモ(..φ)

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posted by 若葉 at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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